『ノスタルジック・パリ』 コントワール・ドゥ・ファミーユが提案する古くて新しいパリの暮らし 2012年11月19日1刷発行 ©主婦と生活社2012 「懐かしくて新しい」をキーワードにして、パリの心惹かれる雑貨や家具のショップが、写真とともに紹介されています。なかでも「コントワール・ドゥ・ファミーユで楽しむノスタルジック・パリの一日」の章での、爽やかな朝の目覚めから健やかな眠りにつくまでの一日の、日用品、雑貨、家具などの数々は、ながめているだけで幸せな気分に浸れます。巻末には「メゾン・ド・マニー」など、日本で以前には楽しむことのできたショップも掲載されています。
ここに1冊の本があります。『ノスタルジックな雑貨の店よりmaison de many の物語』 2005年9月12日 主婦と生活社発行 2005年の春にオープンしたmanyの新しいお店『 maison de many』の物語の本です。manyは、1978年以来長年お取引させていただいるメーカーです。緊急事態宣言の間、ずーっと買うだけになっていた本を読む時間が持てたので、整理しながら読むはずだったのに、途中、懐かしすぎて、座り込んでページをめくり、なかなか片付きませんでした。そして、今更ながらこの本の中にも初めて気が付いたページがありました。『オ・タン・ジャディス』の店内の画像のページです。2012年、大阪・阪急うめだ本店の新館への出店の際、幸運にも『オ・タン・ジャディス』の什器を譲っていただくことになりました。真鍮メジャーのついたテーブル、パリのメルスリーにあるようなカウンター(カウンターだけは、今は、広島のオフィスにあります)、生地の棚、大きなリボン台。私が、日本で一番可愛いメルスリーだと思っていたショップの什器です。古いものを大切に使い、思いを繋いでいく、モノ作りと同じですね。
『グランマモーゼス展』が開催されていた大坂・あべのハルカス美術館は、25日(日)から当面の間、臨時休館になり、とても残念です。しかし、先日、オンラインショップで買った公式図録が今日!届きました。今回の展覧会で出品されている絵画作品80点、資料51点の全131点がカラーで掲載されています。グランマモーゼスは、70代の時リュウマチの悪化により、それまで楽しんでいた刺繍絵が出来なくなり、代わりに始めた絵画がコレクターの目にとまり、80歳で個展を開くまでになりました。それ以来アメリカでも代表的なアメリカンフォークアート作家になった女性です。正式には、アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス。1961年、101歳にこの世を去りましたが、いつも前向きに生きてきたグランマモーゼスの生き方が、注目されているようです。2005年にもグランマモーゼス展が、開催されたようです。
古いカタログを整理していたら、文字と色に見覚えのある表紙が目につきました。取り出してみるとグランマモーゼスのクロスステッチの図案でした。 現在、ニードルワークスクールでも、クルーウェル刺繍でグランマの絵を刺繍するレッスンをしていますが、クロスステッチの方がはるかに簡単です。でも、図案のほとんどが、野や山なので、大変そうですが・・・。図案の元の絵は『Hoosick River, in Summer』 図案の裏には、92歳の時のグランマモーゼスの写真が印刷されています。(Photo by IFor Thomas)ニードルポイントで刺繍したら、素敵なタペストリーになると思います。グランマモーゼスは、70代の時リュウマチの悪化により、それまで楽しんでいた刺繍絵が出来なくなり、代わりに始めた絵画がコレクターの目にとまり、80歳で個展を開くまでになりました。それ以来アメリカでも代表的なアメリカンフォークアート作家になった女性です。
「McCALL'S MAGAZINE」 松浦香苗さんが、アンティークマーケットで昔の婦人雑誌を探しものリストにプラスするきっかけになったという「McCALL'S MAGAZINE」は、マッコール社が発行するアメリカの月刊女性誌です。1960年代初頭には840万人の読者数となったといわれただけあり、今回紹介されている1910年代流行のファッションや、日用品などの記事も、すべてが魅力的です。 「Helen Grant」 松浦香苗さんが、手芸家に進む道標になったという「Helen Grant」は、100年も前の手芸雑誌にドレスデザインや刺繍の図案を描いていた女性です。松浦香苗さんが中学生の頃、その雑誌のデザインを夢中になって眺めていたといわれるだけあって、女の子やお花、小物など、どのデザインも愛らしくお洒落です。
『French General A year of jewelry』36Projects with vintage beads Kaari Meng著 ©2015 Lark Sterling Publishing Co.,Inc. French General フレンチジェネラルのオーナーであり、人気のデザイナーKaari Mengさんのアクセサリーの本です。表紙がとても可愛くて、パインチェストの上に置いているだけで、素敵なコーナーになります。現在、日本でも販売されているMODAのフレンチジェネラルシリーズの生地は、彼女のデザインの生地です。この本は、ソーイングの本ではなく、フランスの四季の移り変わり、1年のイヴェントや休日をテーマに作られたアクセサリーのデザインとその作り方が掲載されています。Kaari Mengさんは、ニューヨークのBergdorf Goodmanのためにジュエリーをデザインされていた方で、生地しか知らない方はこの話をすると、びっくりされます。
教育テレビで放送されたNHK 趣味悠々 『アメリカンキルトものがたり』のテキストです。 講師は、 伊藤紀之さんと松浦香苗さん アメリカンキルトの歴史や、パッチワークパターン、松浦香苗さんの素敵な作品など、保存版のテキストです。 本の後半に弊社の<a href="https://www.maisonblanche.jp/product-list/15">転写カットクロス</a>の通販ページがあります。 弊社の<a href="https://www.maisonblanche.jp/product-list/15">転写カットクロス</a>のサイズがほとんど9cmなのは、このセットを作るためでした。18年前になりますが、今でも、参考になることが多く、読み返しています。その頃は、まだ、注文は、ファックスで届いていました。床は、ファックスの紙だらけ。想像した以上の注文に対応するため、スタッフの家族にも手伝ってもらってやっと発送していたのは、いい思い出です。
松浦香苗のパッチワークキルト『わたしの好きな布』 1996年10月25日発行 日本ヴォーグ社 扉のページを飾るのは、グランマモーゼスの生地で作られたタペストリー『Early Spring Time 』『Pattern grandma moses tiles』 を使用されています。グランマモーゼスのようなアメリカンフォークアートのデザインの生地で作品を作ると少し暗い感じになりそうですが、松浦香苗さん独自の色と柄の合わせ方のセンスでとても素敵なものに出来上がっています。このタペストリーを含む46個の作品と作り方のレシピ付。グランマモーゼスの他フィードサックもこの本で知りました。松浦香苗さんが、アメリカ、フランス、イギリスで布と出会う旅をしながら、ミュージアムや布の歴史を紹介している本です。
『ボタンの本』BUTTONS 文化出版局 1999年11月21日発行 企画構成は茅木真知子さん 作品製作は小林佐知子さん、笹尾多恵さん、下田直子さん 衣服につける目的から、アクセサリーのパーツとしてまた、パッチワークのアクセントとして使用されるようになったボタンのカタログ的本です。私も30年前お休みの日には、古いイタリア製のボタンにドリルで穴を開けてイヤリングにして販売していたことがあります。ボタンの本は、たくさん販売されていますが、この本は、ボタンが色やデザイン別にレイアウトされているので、見た目とても可愛いページがたくさんあります。素材の説明のページやボタンを使った作品のページ、後半には、ボタンコレクターの方々の推しのボタンが出会ったエピソードと共に掲載されています。 お洋服の実用書をたくさん出版されている茅木真知子さんならではの、おしゃれなボタンの本です。